ボイスチェンジャーとアバターを合わせるコツ ― 高さより「響き」と「話し方」
VRChat では、アバターに合わせてボイスチェンジャーを使う人も少なくありません。けれど、ただ声を高くしたり低くしたりするだけでは、思ったような雰囲気にならないことがあります。この記事では、声とアバターの印象を自然に合わせるためのポイントを紹介します。
「高さ」と「響き」は別のもの
声には、大きく分けて2つの性質があります。
- 高さ(ピッチ):声帯が1秒間にふるえる回数で決まる、音の高い・低い
- 響き(フォルマント):のどから口までの通り道で決まる、声の太さや体の大きさの感じ
ふだんの声では、この2つはある程度そろっています。体の小さい人は通り道も短く、高めの声で細い響きになりやすい、という具合です。ボイスチェンジャーで高さだけを大きく変えると、この組み合わせがくずれ、「高いのに太い」「低いのにこもっている」といった、どこか不自然な声に聞こえやすくなります。
ボイスチェンジャーの主な種類
| 種類 | しくみ | 特徴 |
|---|---|---|
| ピッチだけを変える | 声の高さを上げ下げする | 手軽だが、大きく変えると機械的な声になりやすい |
| ピッチとフォルマントを変える | 高さと響きを別々に調整する | 調整しだいで自然な声に近づけられる。設定に慣れが必要 |
| AI による声質変換 | 学習した声の特徴に変換する | 別人のような声にできる。PC の性能が必要で、遅れが出ることもある |
小柄なアバターに合わせたいなら、高さを上げるだけでなく、響きも細く(フォルマントを上げる方向に)調整すると、ぐっと自然になります。大柄なアバターなら、その逆です。
声の印象は「話し方」でも大きく変わる
声の印象を決めるのは、高さや響きだけではありません。声の6つの要素のうち、抑揚と速さは話し方そのものです。ボイスチェンジャーではほとんど変わらないので、アバターに合わせたいときは話し方を意識するのが近道です。
- 元気・天真爛漫なアバター:抑揚を大きく、テンポよく話す
- クール・ダウナーなアバター:抑揚をひかえめに、語尾を上げすぎない
- ほんわか・落ち着いたアバター:ゆっくり、間をとって話す
マイクと環境も大切
ボイスチェンジャーは、入力される声がきれいなほど自然に変換できます。周りの雑音が多かったり、マイクとの距離がばらばらだったりすると、変換後の声にノイズや途切れが出やすくなります。できるだけ静かな場所で、マイクとの距離を一定に保つのがおすすめです。
声からアバター診断でボイスチェンジャーを使うとき
声からアバター診断では、録音の前に「地声」か「ボイスチェンジャー後」かを選べます。「ボイスチェンジャー後」を選ぶと、加工で変わりやすい響き(体格感)を控えめに扱い、高さ・抑揚・話し方などを中心に判定します。
地声とボイスチェンジャー後の声の両方で診断してみると、「ふだんの自分に近いアバター」と「変えた声に合うアバター」の違いがわかって、アバター選びのヒントになります。